こんにちは、トモヤです!
今回は不動産パートになります。
これまでの記事をお読みくださった方はご承知かと思いますが、今現在、不動産はまだ一棟も所有していません。笑
それなのに不動産投資についての記事を書くのには理由があります。
それは、みなさまと一緒に一歩ずつステップアップしたいと考えているからです。
不動産投資のブログをみると、既に投資物件を所有している人が書いている記事ばかりですよね。
私はよく不動産投資のブログを回遊して勉強しているのですが、どうにも自分の中にリアリティが沸いてこず、いつも分かった気になるだけで終わっています。
何事もそうですが、一度自分で経験しないと分からないことがたくさんありますよね。
ただ、不動産投資に関しては、一度のミスが取り返しのつかない致命打になりかねないので、できる限りの準備はしておきたいと考えています。
ですので、このブログを通して、初めての不動産投資をするまでに色んな知識を身に着けていきたいと思います。
実際に初めての物件探しをする時も、その状況をリアルタイムで書いていこうと思いますので、楽しみにしていてください^^
さて、前置きが少し長くなりましたが、今回は、タイトルのとおり、私が宅建士の免許を取得したことについてお話しようと思います。
正直、国家公務員で宅建士免許を持っている人は、相当珍しいと思います。
私がなぜ宅建士になったのか、また、宅建士になってどんな良いことがあったのかについてお話しますので、公務員の不動産投資に興味のある方は是非最後までご覧ください^^
ではまいりましょう!
公務員なのに宅建士になった理由
まず、私が公務員でありながらなぜ宅建士になったのかについてお話します。
宅建士の資格を目指そうと思ったのが、去年の夏ごろでした。
そのころ、私は公務員の副業についてあれこれと調べまくっていました。
このまま公務員を続けていても、定年まで毎日同じことの繰り返し、決して貧乏ではないけれど裕福でもない人生を歩むのが嫌になり、やみくもにあれこれと調べていた時期でした。
その中で、士業についても一通り調べていました。
公務員は兼業が許されないので、税理士や公認会計士などの士業として、報酬をもらっての活動はできませんが、資格だけをとるのなら公務員でもなれるものがあります。
公務員なら行政書士の資格を持っている人が多いようですが、その他の資格を持つ公務員も意外と多くいることに驚きました。
社労士だったり、中小企業診断士だったりと、報酬をもらわずに活動している公務員士業も割といるらしいです。(なんと素晴らしいお方たちでしょうか。)
「お金にならないのなら意味ないな」と思い、調べるのをやめようとした瞬間、ふと目についた資格がありました。
それが宅建士です。
正式名称は、宅地建物取引士といって、不動産(土地や建物)の仲介を専業として活動する資格のことです。
なぜ宅建士に興味が沸いたのかというと、いずれ不動産投資をするうえで役に立つと思ったからです。
超単純な理由です。ハイ。
宅建士が何をするのかもよくわかっていなかったのですが、なんとなく必要な知識は身に付きそうですし、公務員で士業の資格持ってるってなんかかっこいいし、何より試験がマークシートだけで簡単そうだったので、目指すことにしました。
宅建士を目指すと決めてから一ヵ月だけ勉強して合格した話
試験を受けると決めたのが確か去年の7月くらいだったと思います。
申込期限ぎりぎりだったので、あわててネットで申し込みました。
試験本番が10月だったので、3ヶ月くらい勉強することができました。
その日の帰りに書店で参考書を一冊だけ購入し、「明日から勉強はじめるか。」と意気込んでいたものの、勉強という時間の使い方を長らくしていなかったので、どうにも集中することができませんでした。
まぁ、全問マークシートだし、一ヵ月前から勉強すれば間に合うか。
と考え、9月に入るまで一切参考書をひらくことはありませんでした。
そして9月になり、家に受験通知が届いたのを見て、思い出したかのように勉強を再開しました。(試験のことを完全に忘れかけていました)
参考書はTACが出版した少し分厚い本だったのですが、読み進めると、思いのほか覚えることが多くて、こりゃまずい!!と慌てました。
とはいえ残り1ヶ月しかないので、まずは出題範囲の中で最も得点源である「宅建業法」から集中的に攻め落とすことにしました。
宅建の出題範囲は毎年決まっていて、こんな感じになっています↓
記述式はなく、4択問題が全部で50問あり、7~8割とれば合格ラインといわれています。
この中で最も問題数が多い宅建業法で、いかに点数を落とさないかが合否を分けるということらしかったので、頑張って勉強しました。
民法は、公務員試験の時に勉強したことがあるので、思い出すだけの作業でした。
厄介だったのが、法令上の制限という範囲で、土地計画法とか建築基準法とか、これまで全く関わりのなかった法律のことを覚えないといけない点がきつかったです。
地方公務員なら、この辺りが得意な人もいるはずです。
試験当日
そしてむかえた試験当日。
平日は夜遅くまで仕事があり、帰ってから子どもの寝かしつけなどをしていたので、結局集中できたのは9月の土日だけでした。
妻に1ヶ月だけとお願いして、外に出て図書館にこもって一日6時間くらい勉強しました。
宅建に合格するための勉強時間はだいたい300時間といわれているので、圧倒的に勉強力が足りていませんでしたが、マークシートは昔から得意だったので、謎の自信がありました。
会場は人でごったがえしていました。
学生っぽい若者から、定年後のおじいちゃんかと思うくらいの年よりまで、まさに老若男女問わずに受験していました。
後で知ったのですが、宅建は毎年20万人を超える受験者数らしく、国内最大級のビッグイベントらしいです。
受験会場までの公共交通機関がパンパンだったのにも納得がいきます。
合格率も後で知ったのですが、だいたい15%なので、7人中6人は落ちる計算です。
けっこう険しいですね。
試験時間は2時間でしたが、まずはいつも通りわかるものからサッサと解いていきました。
すると1時間ほどで50問見終わり、めちゃくちゃ時間が余ってしまいました。
50問中、確信のもてない問題が15問ほどありましたが、その他は割と自信をもって解答することができました。
ボーダーは平均して35~36点ほどなので、「ん?? これ受かるんじゃね??」と試験中に鼻息を荒くしたのを覚えています。
残りの時間を、自信のない15問を解くのに全集中し、無事試験を終えることができました。
試験会場を後にする時、予備校が解答速報というチラシを配りまくっていました。
もう解答が出るのかと驚きましたが、採点するのが面倒だったので無視して帰りました。
合格発表
それから約1ヶ月後、合格発表の日になりました。
ネットから簡単に合否をみれるとのことだったので、仕事帰りの電車の中でみてみると、自分の受験番号が書いてありました。
試験当日の手ごたえはありましたが、まさか本当に1ヶ月で受かるとは思っていなかったので、その時ばかりは自分はもしかすると天才かもしれないと思い、電車の中で鼻息を荒くしていました。
家に帰り妻に報告すると、「え? 本当に受かったの?? おめでと~~!!」と祝福されました。
そのあと「で、その資格何につかうの?」と聞かれたので、
「いや、別に。」と返してから一人でビール片手に合格祝いをしました。
自分が何点だったのかが気になったので、部屋の隅に転がっていた解答用紙を引っ張り出して、採点してみました。
すると、39点/50点でした。
ボーダーが35点だったので、なんと余裕の合格でした。
勝因は、民法が14点/14点だったことと、最後の時事問題的な5問も満点だったこと。
宅建業法は15点/20点とまずまずでした。
民法は公務員試験対策で参考書に穴が開くほどに勉強したので、まだ当時の記憶が残っていたようです。
普通、民法は半分くらいしかとれないと言われているので、民法を既に勉強している公務員はその点でかなり有利なのかもしれません。
宅建士が不動産投資に役立つのかを試すのはこれから
こうして無事宅建士になれたわけですが、正直、勉強をしていて不動産投資に役立つ知識はあまり得られませんでした。
もちろん、宅建業法や建築基準法などは、知っておくにこしたことはありませんが、投資目線と仲介目線ではやはり必要な知識が違うので、投資に直接役立てようと思っていた自分が間違っていました。
とはいえ、宅建士というステータスは今後役に立つと考えています。
物件を探す時に、ただの公務員として投資先を探すのと、宅建士として探すのとでは、先方の対応は全く違ってくるはずです。
要は、だまされにくくなるということですね。
宅建の勉強をしたことで、仲介業者がどうやって儲けているのかという仕組みもわかりましたし、この業界で守らないといけないルールも会得することができました。
公務員が不動産投資をするうえで、「仲介業者になめられないこと」が一番大事なのではと思っているので、その点では宅建士はとても頼りになる資格です。
また、なんとなくですが、銀行融資もおりやすそうじゃないですか??
ただの公務員と比べてしっかりと投資計画を立ててるっぽく見えないですかね?? 知りませんけど。
あと、宅建士になってみて気が付いたのですが、国家資格を一つでも持っていると、心の余裕がそれまでと全然違います。
というのも、もし公務員を辞めたとしても、どこかの不動産業者に雇ってもらえばいっか。という考え方ができるようになったのです。
宅建士は、独占業があるので、これからも需要はありますし、不動産業者は従業員の5人に1人は必ず宅建士であることが法律上求められます。
宅建士の資格を持っているだけで、毎月の給料+3~5万円の手当がもらえる会社も多いです。
今は転職する気はありませんが、この観点からも、宅建士になって良かったなと思います。
ということで、私が宅建士になった経緯をお話しました。
正直、1ヶ月で受かったのは運が良かったと思いますが、日頃から法律に触れている公務員だと、短時間で合格できるだけの知識を身につけることができるはずです。
ですので、公務員で不動産投資に興味がある方は、私のように一度試験を受けてみてはいかがでしょうか??
宅建士免許を持っていると、もし公務員を辞めても働き口が見つけやすくなりますよ。笑

苦労せずに手に入れた宅建士証
今回も最後までお読みくださりありがとうございました(≧▽≦)!