こんにちは、トモヤです!
ビットコインが盛り上がっていますね~。
もう仮想通貨はオワコンかと思いきや、まさかもう一度1万ドルを超えてくる日がくるなんて。
塩漬けにしてた人たちは今が売り抜けの最後のチャンスかもしれませんね。
まぁ、私は仮想通貨は二度と触りませんけどっ('_')
今回は、仮想通貨が再注目されていることにちなんで、私が過去にビットコインで大儲けした話を書きます。
そして、その後訪れた悲劇についても。。
タイトルで既にネタバレ気味ですが、メシウマな内容となっていますので白ご飯を片手に最後まで読んでみてください。
ではまいりましょう!
ビットコインで一晩で100万円儲けました
あれはちょうど3年前のことでした。
世は空前の仮想通貨ブームが巻き起こり、どのニュース番組でも毎日のようにビットコインの値動きが取り上げられていた頃です。
そのころ、私は東京にいました。
本省への出向期間中だったのです。
地方の出先機関とは比べ物にならない量の仕事を任され、毎日終電まであくせくと働いていました。
仕事が忙しすぎて、FXなどする暇もなく、トレードはしばらく中断していた時期でもありました。
ある日友人から、「今仮想通貨を買えば絶対上がるで!」という連絡が入り、最初は興味がなかったのですが、仮想通貨について色々と調べてみることにしました。
仮想通貨とは何か、ビットコインは誰が開発したのか、ハードフォークとは何か、半減期とは何か、、、
知らない単語が多すぎて、理解するのに一苦労でしたが、だいたい仮想通貨が何者であるのかを理解しました。
「これだけ調べたんだし、試しにちょっとだけ買ってみるか」という気分になり、帰りの電車の中で早速口座を開設しました。
この発想、今思えば「サンクコストバイアス」そのものですね。。笑
ビットフライヤーという業者で口座を開設し、その日からいつエントリーしようかチャートとにらめっこの日々が始まりました。
開設先がコインチェックじゃなくて良かったと今でも思います。
仮想通貨の良いところは、土日でも市場が開いている点です。
平日は仕事でトレードするヒマなんてありませんでしたから、土日にチャート分析ができました。
そして記念すべき最初のエントリーをしました。
確かレバレッジは25倍程度だったはずです。
口座に入れた10万円をフルレバレッジでロングしました。
するとどうでしょう、半日も経たないうちにロスカットをくらってしまったのです。
その時、私はまだ仮想通貨の怖さを理解できていませんでした。
その怖さとは、「ボラティリティの高さ」です。
はっきり言って、為替相場のそれとは比べ物になりません。
体感的には、値動きが荒いポンド円の10倍くらい荒い値動きでした。
レバレッジをかけたポジションが瞬殺されたのもうなずけます。
反省した私は、ロットを落として、残りの5万円でもう一度ロングをしました。
すると、翌日には15万円になっていました。
「いやボラ高すぎだろ( ゚Д゚)」
正直、この時点でかなりの恐怖心が芽生えていました。
資金が減ろうとも増えようとも、リスクがでかすぎる。
こんなのは丁半博打でしかない。
そう思いつつも、ロングポジションは解消せずに、そのまま持ち続けていました。
チャートの形からして、「もっと上がるかもしれない」というなんとなくの予感があったからです。
そしてその予感は的中しました。
少し買い増したポジションは、3BTCにまで達していました。
その頃の相場は、1BTC=100万円でしたので、300万円分のビットコインを持っていたことになります。
その日はいつも通り終電まで働き、家に着くやいなや即ベッドin。
眠りに落ちたかと思うとすぐに目覚ましが鳴り、寝ぼけ眼でビットフライヤーを立ち上げると、、、

部屋の中で大声で叫んだことを覚えています。
震えた手で残高をみると、、

FX歴7年の自分でしたが、一撃で100万をこえる利益など出したことがありませんでした。
この含み益を現実のものにしたかったので、あわてて成行で決済注文を入れ、全て利確しました。
プロスペクト理論通りの行動です。
その時、私の脳内で何かがはじけました。
そして全てを失いました
無事一晩で100万円の利益を得た私は、そのお金で少し贅沢をすることにしました。
その頃テニススクールに通っていて、ちょうど新しいラケットが欲しいと思っていたので、10万円を財布に入れて渋谷のテニスショップへ行き、一番高そうなラケットを試し打ちもせずに即決して買いました。(錦織選手が使っていたモデル)
そして帰りに高級焼肉店に入り、8000円分くらいのお肉を一人で食べました。
個人投資家になると、毎日こういう生活ができるのかなぁ。と妄想を膨らましながら、その日を過ごしました。
とても幸せな気分だったことを覚えています。
しかし、その幸せな気分は長続きしませんでした。
私が利確をしてからも、ビットコインは破竹の勢いで急上昇を続けていました。
あそこで利確をしなければ、間違いなく500万円は儲けられていたはずです。
その時私はというと、「もっとポジションを握っておけばよかった」という後悔の念にかられ続けていました。
今の私からすると、BTCに限らず相場の未来など誰にもわからないのだから、利確後に相場がどう動こうと動じてはいけないと思うのですが、その頃の私はトレーダーとしてまだまだ未熟でした。
そして、何を血迷ったのか、ビットコインを全力でショートし始めたのです。
その時の感情はというと、「こんなに上がりやがって~!! 仕返しだ~~!! えいえい!」ってなもんでした。
相場に仕返し。
トレーダーがしてはいけない行動BEST3には入る愚行でした。
そして案の定、100万円以上あった残高は瞬く間にゼロ円になってしまいました。
その時のビットコインは200万円にまで達していました。

さらに追い打ちをかけることが起きました。
そう、ビットコインバブルの崩壊です。
一時200万円を超えた価格が、一週間も経たないうちに半分以下にまで落ちたのです。
全力ショートのロスカットをくらったばかりの私にとっては、まさに「往復ビンタ」でした。
ポケモンのピッピがする往復ビンタどころではありません。
大谷翔平と柳田悠岐のフルスイングを両側から頭にくらった位の痛みでした。
その時の私は、仕事に集中できず、仕事でのミスを連発していました。
そのくらいメンタルがやられていたのです。
この一件でトレーダーとして大きく成長できました
こうして私のビットコイン夢物語は幕を閉じました。
仮想通貨バブルの崩壊で、人生が破綻した人も多くいると聞きますから、失っても良い金額の範囲内でトレードをしていたのがせめてもの救いです。
ここはFX歴7年の経験が活きました。
一時期は「億り人」としてもてはやされた人も、今はどうなっていることやら。
稼いだ分を納税せずに、税務署からつけまわされている人もいるそうですね。 アーメン。
この一件で、私はトレーダーとして大きく成長できたと思っています。
それは、「バブルというものを経験できた」からです。
金融資産のバブルなんて、長い人生の中でもそう経験できることではありません。
そのバブルに乗れたことと、バブルが弾けた瞬間に立ち会えたことは、トレーダーとして何よりの財産です。
これを経験しておいたことで、今後バブル相場が起こった時に血迷わなくて済みそうです。
今のゴールド相場を冷静に見れているのも、きっとこの経験のおかげですね。
私の愛読書「デイトレード」にバンドワゴンの話が出てきますが、思い返すとまさにその通りの展開でした。
少し長いですが、とてもためになる話ですので、引用しておきます。
著書「デイトレード」より抜粋
バンドワゴン(楽隊車)が賑やかに進んで行く様子を思い浮かべて欲しい。
耳に心地よい音楽がバンドワゴンのスピーカから流れてきてはいるが、バンドワゴンの後ろについて思う存分楽しんで盛り上がっているのはごく少数の人々である。
音楽は大きな音で鮮明に鳴り響き、沿道にいる傍観者たちは甘い音楽に抗することができず、盛り上がっているように見えるパーティーに飛び込んで行く。
傍観者たちが次々とバンドワゴンの後ろに参加していくなかで、当初パーティーの始まりを楽しんでいた人々は離れて行く。
後からパーティーに参加してくる人々が増えてくるに従って、バンドワゴンは同じペースで前に進むことが困難になってくる。
バンドワゴンの進行速度は徐々に遅くなり、陽気な騒ぎを見物していた傍観者のさらなる参加を可能にする。
群衆はさらに大きくなる。
酔っ払った群衆に囲まれてバンドワゴンが前に進めなくなるまで群衆は拡大を続ける。
やがてバンドワゴンは完全に停止する。
バンドワゴンが全く動かなくなると、さらに群衆が膨らんでいく。
それも当然である。
この時点でパーティーに参加することは極めて容易である。
パーティーに加わろうとする人々はもはやバンドワゴンに飛び乗る必要もなく、何の苦労も要しない。
しかし、バンドワゴンの本分は前に進むことである。
停止しているバンドワゴンは不自然なものであり、したがって、その状態は長続きするものではない。
バンドワゴンは前に進もうとするが、進むことができない。
バンドワゴンの後ろに群がる群衆の数があまりにも多すぎる。
バンドワゴンは何とかこの重荷を振り払わなければならない。
そう、バンドワゴンはバックし、数人をなぎ倒すのである。
音楽が鳴り止む。
群衆の中に困惑した顔が見える。
何が起こっているのかがわからぬうちに、再びバンドワゴンは先程よりも乱暴にバックする。
さらに多くの人々が放り出される。
そして、現実が目の当たりになる。
突如として餐宴は悪夢に変わり、パニックが生じる。
ある者はバンドワゴンから飛び降りて死んでしまう。
さらにバンドワゴンがバックすると、酔っ払って足許のおぼつかない人々が地面に投げつけられる。
この時点で、わずかな、熱狂的なバンドワゴンのファンのみがつかまっている。
彼らの命は非常に細い糸にかかっている。
完全に自由になることができないまま、バンドワゴンはアクセルを全開にする。
この最後のバックはあまりにも荒々しく、最後までバンドワゴンにしがみついていた人々は振り落とされ、地面に叩きつけられ重症を負ってしまう。
この時点で新たな傍観者の一群がどこからともなく現れる。
彼らは酔っ払っておらず、平静である。
彼らの一挙手一投足は、今しがたの惨劇に関わっていなかったためか、力強く、はっきりとしたものである。
彼らは誰なのか。
その新しく見える一群は決して新しい顔ぶれではなかった。
その一群はパーティーが荒れ狂う前に静かにその場を離れていった人々だったのである。
倒れている傍観者たちは、さらに衝撃的な事実を知る。
彼らはパーティーの最初の頃に参加していただけではなく、パーティーを始めた人々であったのである。
周りの一般人まで「あれを今買えば儲かる」と言い出したらバブル崩壊のサインです。
買う人ばかりになってしまうと、売る人がいなくなるのですから。
売る人がいなくなると、いずれ価格は下がります。
このことを実体験できたのは、本当にありがたかったです。
みなさまも、これまでこういったバブルを経験されたことが無いのであれば、十分に気を付けてください。
バブル相場では全てを失いかねません。
そのくらいの魔力がバブル相場にはあります。
こういった体験談を発信していくことで、少しでもトレードへの向き合い方の参考になれば嬉しいです^^
以上、最後までお読みくださりありがとうございました^^